子育て中は、本当に食事の悩みがつきませんよね。
- 好き嫌いが多くて困る
- 好きなものしか食べてくれない
- 好き嫌いではなくて、偏食なのかな
このようなことで悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
しっかりと食事をとってくれないと、栄養が偏ってしまうのではと心配になってしまいますよね。
そこでこの記事では、好き嫌いと偏食の違いや偏食の原因や改善策を詳しくご紹介します。
お子様との食事の時間をより楽しい時間にするための参考にしてくださいね。
食べ物の好き嫌いと偏食はどう違うの?
食べ物の「好き嫌い」と「偏食」の違いについてご紹介します。
好き嫌い | 偏食 | |
---|---|---|
特徴 | 特定の食品が「好きではない」「苦手」という程度のもので、一般的に数種類の食品に限られる | 特定の食品を極端に避ける、または特定の食品しか食べないなど、食事のバランスが大きく崩れている状態 |
原因 | 味、食感、過去の経験など | 味覚過敏、食感、過去の嫌な経験、栄養不足など |
影響 | 健康への影響は限定的 | 栄養不足など、健康に深刻な影響が出る可能性がある |
同じように捉えられがちな「好き嫌い」と「偏食」ですが、偏食は成長に大きな影響を与える可能性があるので、早めに気づいて、適切な対応をすることが大切です。
偏食とは?
偏食とは、特定の食品を極端に嫌って食べなかったり、限られた食品ばかりを好んで食べるような、偏った食事をすることです。
偏食の子供の特徴
- 特定の食品を避ける
- 限られた食品ばかりを食べる
- 食事の時間が長くかかる
- 食事の場を嫌がる
- 新しい食べ物を嫌がる
- 食感にこだわる
- 食べ物を咀嚼することが難しい
偏食になると、バランスの取れた食事ができないので、必要な栄養素が不足し、成長発育に影響が出ることがあるので心配ですよね。
この後、偏食の原因と改善策について、解説します。
偏食の原因は?
偏食の原因は、お子様一人ひとりで異なり、さまざまな要因が考えられます。
年齢によっても原因は変わってきますが、ここでは、代表的な5つの原因をご紹介します。
偏食の原因
- 感覚過敏
- 口腔機能が未発達
- 過去の経験
- 家庭環境
- 発達障害
①感覚過敏
味覚、食感、嗅覚、触覚などが過敏で、特定の食品が刺激に感じてしまい、食べてくれないことがあります。
味覚 | 苦みや酸味を強く感じたりと特定の味に対して強い嫌悪感を持つ 甘いものしか好まない |
食感 | 硬いもの、柔らかいもの、粘り気のあるものなど、特定の食感が苦手 |
視覚 | 緑色の野菜や細かく刻まれたものなど、特定の色や形、料理の見た目が気になる |
嗅覚 | 特定の匂いが苦手 |
小さな子供は、大人に比べて五感がまだ発達途上です。
そのせいで、特定の食感、味、匂いなどに過敏に反応してしまうことがあります。
②口腔機能が未発達
まだ小さい子供は、咀嚼力がまだ弱かったり、飲み込む力が弱く、口腔機能が未発達な状態です。
そのため、食べ物をうまく噛み砕けなかったり、飲み込みづらいとむせることが怖くて、特定の食品を避けることがあります。
また、舌を使って食べ物をうまく操ることができないため、特定の形状やサイズの食品を食べるのを嫌がることがあります。
③過去の経験
過去の嫌な経験から、特定の食べ物を嫌がってしまうことがあります。
ある食品を食べた後に体調を崩したり、むせてしまったりした経験があると、その食品に対して恐怖心や嫌悪感を抱き、避けるようになります。
また、食事中に叱られたり、無理やり食べさせられたりといった不快な経験も偏食を起こしてしまう要因の一つです。
④家庭環境
食事を楽しく過ごせない、食事中に叱られるなどの経験があると、食事そのものを嫌いになってしまうことがあります。
また、大人が偏食であったり、特定の食品を嫌がったりすると、子どももその影響を受けることがあるかもしれません。
⑤発達障害
自閉スペクトラム症など、感覚過敏やこだわりが強い発達障害を持つ子どもは、偏食になりやすい傾向があります。
偏食にはさまざまな要因があり、他にも体調不良やアレルギーなどがきっかけで偏食になってしまう可能性もあります。
偏食を改善するための5つの対策
お子様が偏食だと、色々と心配や不安になってしまいますよね。
ですが、「偏食は絶対だめ」とは考えず、受け入れてその子に合った改善策を少しずつ試してみることが大切です。
無理やり食べさせようとして、余計に嫌いになったり、トラウマになってしまってはいけませんよね。
偏食の改善には根気と工夫が必要ですが、いくつかの対策を試してみることで、少しずつ改善が見られるかもしれません。
そこで偏食を改善するための対策をご紹介します。
偏食を改善するための5つの対策
- 生後半年前後から、2歳までにさまざまな味を経験させる
- 色々な調理方法を試してみる
- 食事の雰囲気作り
- 成功体験を増やす
生後半年前後から、自我が芽生える2歳までにさまざまな味を経験させる
味覚には「旨味」「塩味」「酸味」「甘味」「苦味」の5種類があります。
生後半年頃から2歳までの時期は、味覚が急速に発達し、様々な味を覚え始める大切な時期です。
この時期に多くの味に触れることで、味覚の幅が広がり、様々な食材を美味しく食べられるようになる可能性が高まります。
まずは薄めの味にしたり、味付けせず素材そのものの味で与えてみることも大切ですよ。
色々な調理方法を試してみる
調理方法を変えることで、味、食感、見た目を変えることも偏食の改善に有効です。
同じ食材でも、細かく刻んだり、煮込んだり、焼いたりすることで、食感が大きく変化します。
盛り付けを変えてみたり、調味料を変えてみるのもおすすめですよ。
食事の雰囲気作り
楽しく食事をした経験は、その食材に対する良い印象をもち、食べることが好きになるきっかけになります。
くつろぎ、リラックスできる雰囲気の中で食事をすることは、食事を楽しむために大切な事です。
料理や、食卓の準備を一緒に楽しみながらすることで、より食事に興味をもって新しい食材にも挑戦しやすくなります。
成功体験を増やす
少しでもいいので新しい食材を食べられたり、嫌いな食べ物を少し口にできたという小さな成功体験は、子どもの自信につながります。
自信を持つことで、新しい食材や苦手な食材でも、挑戦する意欲も湧きやすくなります。
褒められるで、食事に対してポジティブなイメージが持てるようになりますよ。
まとめ
子供の偏食には、さまざまな原因があります。
ですが、「偏食は絶対だめ」ととらえずに、焦らず無理のない方法で、対策を考えることが大切です。
偏食の改善には時間がかかることがありますが、調理方法を工夫したり、成功体験を繰り返すことで偏食が改善する可能性が高くなります。
お子様の性格や興味に合わせて、食事の時間を楽しくする工夫を試してみてくださいね。
ご覧いただきありがとうございました。
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